資格対策シリーズ

Python3 エンジニア認定基礎試験 BOOKNS-オリジナルテキスト

著者|山本 将太郎 講師

この書籍の概要

Python3 エンジニア認定基礎試験に合格するためのPythonの基礎を学ぶ!
WebシステムやAI開発でも用いられている人気のPython言語の基礎知識を学べるBOOKNSオリジナルテキスト!
本書は、開校21周年を迎えるITの技術専門スクールがBOOKNSの為に作成したオリジナルテキストです。
Python初学者の方でも理解しやすいように、サンプルプログラムと講師による実演パートを豊富に用意しています。
未経験の方でこれからプログラミングをやってみたい方はもちろんのこと、資格取得のための学習が必要な経験者の方にもおすすめです。

こんな方におすすめ

・Python 3 エンジニア認定基礎試験の資格を取得したい人
・初めてのプログラミングにチャレンジしたい人
・Web開発やAI開発をやってみたい人

  • 目次
  • 練習問題
  • 著者プロフィール

第0章

開発・実行環境

  1. 開発・実行環境の準備

第1章

Python基礎

  1. Pythonの概要
  2. プログラム実行の流れ
  3. Pythonの基本概念
  4. 変数とデータ型
  5. 算術・代入演算子
  6. 比較・論理演算子
  7. 文字列
  8. リスト

第2章

Pythonアルゴリズム

  1. フロー制御とif文
  2. elif節
  3. 基本的な繰り返し処理
  4. ネストする繰り返し

第3章

データ構造

  1. リストとメソッド
  2. 次元リストと内包表記
  3. タプルと集合
  4. 集合の演算
  5. 辞書
  6. 特殊な操作

第4章

関数

  1. 関数
  2. 引数
  3. 可変長引数
  4. 応用的な関数知識

第5章

クラス定義

  1. オブジェクト指向
  2. turtleモジュール
  3. メソッド定義
  4. 変数
  5. 継承

第6章

モジュール

  1. モジュール
  2. パッケージ

第7章

例外処理

  1. 例外処理
  2. else節とfinally文

第8章

入出力

  1. 入出力と文字列
  2. ファイル入出力
  3. 入出力とJSON

第9章

標準ライブラリ

  1. 標準ライブラリ1
  2. 標準ライブラリ2
  3. 標準ライブラリ3

第10章

Python環境

  1. Python環境とコーディング規約

Pythonの特徴として最も適切なものを1つ選択してください

  1. Pythonは主にスタティック型付けを採用している
  2. Pythonの主な利点は実行速度の速さである
  3. インタープリタ型の言語である
  4. Pythonはモジュールやライブラリがほとんどない

【正解】3 
1. Pythonは主にスタティック型付けを採用している: これは間違いです。Pythonは動的型付け言語で、変数の型は実行時に決まります。 2. Pythonの主な利点は実行速度の速さである: これも間違いです。Pythonの主な利点は、そのシンプルさ、柔軟性、および広範なライブラリです。実行速度に関しては、Pythonはコンパイル言語より遅いことが一般的です。 3. インタープリタ型の言語である: これは正しいです。Pythonはインタープリタ型のプログラミング言語であり、コードはコンパイルされるのではなく、実行時にインタープリタによって直接解釈されます。 4. Pythonはモジュールやライブラリがほとんどない: これも間違いです。Pythonは豊富な標準ライブラリと多くの外部ライブラリを持ち、さまざまな用途で使用されています。 したがって、正しい選択肢は1です。

以下のコードは正常に動作しません。
	
print(tuple(1, 2, 3))
	
正常に動作させ、(1, 2, 3)と表示させるにはコードをどう修正すればよいですか。

  1. tuple関数の引数を[1, 2, 3]に変更する
  2. tuple関数の引数を123に変更する
  3. tuple関数の引数を"123"に変更する
  4. tuple関数の引数を"1,2,3"に変更する

【正解】1 
正解は1です。tuple関数の引数はシークエンス型のオブジェクト1つのみが許されます。 この条件にあてはまるのは1と3と4です。 このうち3と4は文字列型です。文字列型は内部では文字のシークエンス型として扱われます。 3の場合、('1', '2', '3')と表示されます。Dの場合、('1', ',', '2', ',', '3')と表示されます。 一方1の場合は(1, 2, 3)と表示されます。 よって正解は1です。

以下のコードについて、正しい選択肢をすべて選んでください。
	
import os
os.mkdir("./test")
	

  1. import osは不要である
  2. import osはosモジュールを読み込みしている
  3. 実行すると上記のコードが実行されたディレクトリの配下にtestというディレクトリが新しく作られる
  4. mkdir関数を呼び出す際は、「os.」を省略しても正常に動作する

【正解】2,3 
正解は2と3です。選択肢1の記載は間違いです。「import os」は必須です。 選択肢2の記載は正解です。「import os」はosモジュールを読み込みしているという意味です。 選択肢3の記載は正解です。「"./test"」はコード実行時のディレクトリの直下(「"./"」)にあるtestフォルダ(「"test"」)を指すパス文字列です。mkdir関数により、パス文字列で指定した場所にディレクトリを作成することができます。 選択肢4の記載は間違いです。関数呼び出し時の「os.」は必須です。なお「from os import mkdir」として読み込んだ場合には、「os.」を省略して実行する必要があるため注意してください。

以下のコードを実行した場合に起こりうる結果として正しいものをすべて選択肢から選んでください。
	
try:
    input_int = int(input("整数を入力してください:"))
    print(f"あなたの入力値: {input_int}")
except ValueError:
    print("あなたの入力値は整数ではありません。")
	

  1. ユーザーがコンソールで3を入力した場合は、あなたの入力値: 3と表示される。
  2. ユーザーがコンソールでaを入力した場合はあなたの入力値は整数ではありません。と表示される。
  3. ユーザーがコンソールでaを入力した場合は、あなたの入力値: aと表示される。
  4. ユーザーがコンソールで3を入力した場合はあなたの入力値は整数ではありません。と表示される。

【正解】1,2 
try-exceptは例外処理の基本的な形式です。 tryで例外が起こらない想定通りの処理(正常系)を記載します。 このtryの中で例外が発生した場合は、except内の処理に即移行します。 このexcept内では例外が発生した際の処理(異常系)を記載します。 上記コードでは、ユーザーがコンソールで整数値に変換可能な文字列を入力することを想定しています。 想定通りならあなたの入力値: 整数入力値と表示されます。 一方、整数に変換できない値が入力された場合はValueErrorがint関数内で発生し、except節に処理が移ります。 その結果、あなたの入力値は整数ではありません。と表示されます。

setの性質として正しいものを1つ選んでください。

  1. 重複する要素を持たない
  2. 値の追加はできない
  3. 要素の順序は追加された順番で決まる
  4. インデックス番号の指定で値を取り出すことができる

【正解】1 
正解は1です。「set」は日本語で「集合」と呼ばれます。 これは「重複しない要素の集まり」を保持するためのデータ構造です。 setへの値の追加は「add」メソッドを使えば可能です。よって2は不正解です。 set内の要素の順序は追加された順番では決まりません。呼び出しごとに変化する可能性があります。よって3は不正解です。 setにはインデックス番号のように順番に割り振られる番号がないため、インデックス指定で値を取り出すことはできません。よって4は不正解です。

山本 将太郎(やまもと しょうたろう)

山本 将太郎(やまもと しょうたろう)
担当講座
LPIC level1, OCJ-P Silver, CCNA
実務実績
Webサイト開発、AWS環境構築

山本講師はこんな人

LPICやCCNAといったインフラ系の講座から、LAMPやJava、PBLなどの開発系の講座まで幅広い講座を受け持つ。ブロックチェーンやChatGPTといった最先端のテクノロジーに対する知見を持つ一方、難解な技術をかみ砕いて分かりやすく説明する授業が人気。

BOOKNS(ブックネス)とは、エンジニア育成に特化した定額制のオンライン学習サービスです。
開校20年の歴史をもつITスクール、システムアーキテクチュアナレッジのノウハウが詰まったオンライン教材に、現役講師によるコーチング・試験対策までをオールインワンにした、人材育成サービスの決定版!

お得な
サブスクリプションプランを
ご用意

法人 1ヶ月あたり

5,000 税抜
円/人(税込 5,500円)

個人 1ヶ月あたり

3,000 税抜
円/人(税込 3,300円)

※一部サービスのご利用には別途追加料金が発生致します。