初級者向け

ORACLE MASTER Silver DBA 対策講座 BOOKNS-オリジナルテキスト

著者|舩山 直樹 講師

この書籍の概要

本講座は、Oracle Databaseの基礎から実践的な運用管理スキルまでを習得し、Oracle Master Silver DBA資格の取得を目指す初心者~中級者向けの講座です。データベースの構造理解、インストール手順、ユーザー・権限管理、バックアップとリカバリ、パフォーマンス監視など、試験に頻出する重要項目を中心に、実務にも直結する内容をBOOKNSオリジナルテキストでわかりやすく解説。これからインフラ・データベース分野にキャリアを広げたい方に最適なカリキュラムです。

こんな方におすすめ

・将来的にDBA(データベース管理者)を目指いしたい人
・現場でOracleを扱っているが、体系的に学び直したい人
・資格を通じてスキルの証明・キャリアアップを目指す人

  • 目次
  • 練習問題
  • 著者プロフィール

第1章

Oracleデータベースアーキテクチャの理解

  1. Oracleデータベースの基本的な動作
  2. Oracleデータベースの内部構造とインスタンス
  3. データベース記憶域構造
  4. Oracleのメモリー領域

第2章

Oracleデータベースの作成および各種ツールの使用

  1. Database Configuration Assistant(DBCA)
  2. SQL*Plus
  3. Oracle SQL Developer
  4. EM Express
  5. Oracle Enterprise Manager Cloud Control

第3章

データベースインスタンスの管理

  1. インスタンスの起動
  2. インスタンスの停止
  3. データディクショナリビューと動的パフォーマンスビュー
  4. 自動診断リポジトリ(ADR)
  5. アラートログとトレースファイル
  6. 初期化パラメータの管理

第4章

Oracle Net Servicesの設定

  1. Oracle Net Services
  2. リスナーの設定とサービス登録
  3. クライアントの設定とリモート接続の実行
  4. Oracle Net Servicesの高度な設定
  5. 共有サーバ接続
  6. データベースリンクとOracle Database Gateway

第5章

ユーザ、ロールおよび権限の管理

  1. Oracle Databaseのユーザー
  2. 権限とロール
  3. 一般ユーザの認証方式
  4. 領域割当て制限
  5. プロファイル
  6. 管理権限

第6章

表領域およびデータファイルの管理

  1. 表領域の概念
  2. 表領域とデータファイルの管理
  3. Oracle Managed Files

第7章

データ格納のための記憶域の利用

  1. 行の格納方法とブロックの空き領域管理
  2. セグメントの管理
  3. 領域の節約

第8章

UNDOの管理

  1. トランザクションおよびUNDOデータ
  2. UNDO表領域の構成
  3. UNDO保存の設定
  4. 一時UNDO機能

第9章

データの移動

  1. データの移動
  2. SQL* Loader
  3. 外部表

第10章

SQLの基礎とデータの扱い

  1. SELECT文の基本構文
  2. データ型と表の作成
  3. 数値データと算術演算子
  4. 文字列と連結演算子
  5. 日時データと書式モデル
  6. NULLの扱い
  7. DISTINCTによる重複データの除外

第11章

データの移動選択(検索)およびソート

  1. SELECT文に指定する検索条件①
  2. SELECT文に指定する検索条件②
  3. 行の並べ替え(ソート)
  4. 置換変数

第12章

単一行ファンクションを使用した出力のカスタマイズ

  1. ファンクション
  2. 文字ファンクション
  3. 数値ファンクション
  4. 日時の算術演算と日時ファンクション

第13章

置換ファンクションおよび条件式の使用

  1. ファンクションのネスト
  2. データ型の置換
  3. NULL関連ファンクション

第14章

集計ファンクションを使用したデータの集計

  1. 集計ファンクション

第15章

結合を使用した複数の表のデータ表示

  1. 結合とは
  2. 結合の構文
  3. その他の結合

第16章

副問い合わせ

  1. スカラー副問い合わせ
  2. 非スカラー副問い合わせ

第17章

集合演算

  1. 集合演算とは
  2. 集合演算の注意事項

第18章

データの変更とトランザクション

  1. DMLとTRUNCATE文
  2. トランザクション

第19章

DDLの理解および表の管理

  1. データベースオブジェクトとDDL
  2. 表の作成と列のデフォルト値の指定
  3. 表の作成およびデータの移入
  4. ALTER TABLE文による表の変更
  5. DROP TABLE文による表の削除

第20章

シーケンス、シノニムおよび索引

  1. 索引の管理
  2. シーケンスの管理
  3. シノニムの管理

第21章

ビュー

  1. ビューの管理

第22章

制約と一時表

  1. 制約とキー
  2. 一時表

第23章

タイムゾーンと期間

  1. タイムゾーンと現在日時
  2. 期間データ型

スキーマオブジェクトとして誤っているものを選択してください。

  1. ビュー
  2. シーケンス
  3. トランザクション
  4. シノニム

【正解】4 
スキーマオブジェクトとは、データベースに格納するオブジェクトの総称です。
特定のユーザーに所有され、表やビュー、索引などがスキーマオブジェクトに該当します。
選択肢4のトランザクションはスキーマオブジェクトではなく、データベース内での処理の単位なので誤りのため、この選択肢が正解となります。
主なスキーマオブジェクトは以下の通りです。
・表 → データを格納
・ビュー → 表をもとにして作成する仮想的な表
・シーケンス → 一意な整数値を生成
・シノニム → オブジェクトの別名

次のSQL文の実行結果として正しいものを選択してください。
	
CREATE TABLE tbl01 (
 account_id NUMBER(3) NOT NULL ,
 account_name VARCHAR(100) ,
 birth_day DATE NOT NULL ,
 age DATE DEFAULT SYSDATE - birth_day ,
) ;
	

  1. DEFAULTオプションの指定に他の列を使用できないため、エラーとなる
  2. 正常に実行される
  3. 1つの表にNOT NULLを2つ設定しようとしているためエラーとなる
  4. 列名に記号を使用しているためエラーとなる

【正解】1 
表を作成する時列に対してDEFAULTオプションを指定すると指定した列にデフォルト値を設定することができます。
DEFAULTオプションでは式や関数などを指定できますが、他の列を使用する式は指定できません。
本問題では 「age DATE DEFAULT SYSDATE - birth_day」のように異なる列を指定しているため、CREATE TABLE文を実行してもエラーとなります。
よって選択肢1が正解となります。

次のSQL文の実行結果として正しいものを選択してください。
	
CREATE TABLE customers2
 AS
SELECT customer_id , customer_name , address
FROM customers
WHERE 1 = 2 ;
	

  1. customers表の構造と全てのデータがコピーされる
  2. customers表の構造だけがコピーされる
  3. customers表の構造もデータもコピーされない
  4. エラーとなる

【正解】2 
副問い合わせを利用した表の作成では、副問い合わせで取得したデータも一緒にコピーされます。しかし、副問い合わせで取り出せるデータが1件も存在しない場合は表の構造だけがコピーされます。本問題ではWHERE句に「1 = 2」と成立しない条件が指定されているため取り出せるデータは0件です。そのため、customers表の構造だけがコピーされます。
よって正解は選択肢2となります。

次のSQL文を実行した後、tbl01表に実行できることはなんですか?
ALTER TABLE tbl01 READ ONLY;

  1. 表の削除
  2. データの削除
  3. データの追加
  4. データの更新

【正解】1 
設問のSQL文を実行すると、tbl01表は読み取り専用モードに変更されます。
読み取り専用モードの表はデータの追加、更新、削除はできませんが、表の削除は行うことができます。以上より、正解は選択肢1となります。
読み取り専用モードになっている表のデータを変更するには、 ALTER TABLE文でREAD WRITEを指定します。
ALTER TABLE 表名 [READ WRITE | READ ONLY] ;

索引の作成に関する説明で正しいものをすべて選択してください。

  1. CREATE UNIQUE INDEX文を実行すると一意索引が作成される
  2. 同じ表に一意索引と非一意索引を作成することはできない
  3. 複数列の組み合わせで作成された索引は連結索引となる
  4. NOT NULL制約を付けると一意索引が自動的に作成される

【正解】1,3 
索引には一意索引と非一意索引があります。一意索引は指定された列または列の組み合わせの値がテーブル内で一意であることを保証します。一意索引はCREATE UNIQUE INDEX文で作成できるほか、PRIMARY KEY制約やUNIQUE制約によって自動的に作成されます。索引は複数列の組み合わせで作成することもできます。(連結索引) PRIMARY KEY制約やUNIQUE制約が複数の列の組合せで指定された場合も、連結索引となります。以上より選択肢1と3が正解となります。
2 → 同じ表に一意索引と非一意索引を作成することができるため誤りです。
4 → NOT NULL制約では索引は自動的に作成されません。

舩山 直樹(ふなやま なおき)

舩山 直樹(ふなやま なおき)
担当講座
CCNA,CCNP Enterprise,LPIC
実務実績
Webサイト開発、Webアプリケーション脆弱性診断

舩山講師はこんな人

Webサイト開発や脆弱性診断の豊富な経験をもつ。専門的な知識を初心者にも分かりやすく伝える授業を心がけている。明るい人柄と軽妙な語り口で行われる授業は活気に満ちており、生徒からの人気も高い。

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